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20年前まで続いていた私の田舎のお葬式のスタイル

私が生まれた地域は、山奥の小さな山村で古いしきたりが色々あり、お葬式も一家族がするものではなく、集落全体で行うものでした。
当時はその山村のお葬式はそれが普通だと思っていましたが、今思い出すと今の時代には考えられないようなお葬式のやり方でした。
どのようなお葬式が行われていたか、といいますと、まず土葬でした。
どこの家も家の裏に墓場があり、そこに先祖代々のお墓がありました。
ですので、人が亡くなられると、近所の人たちが1.5メートル四方くらいの大きな大きな穴を掘り、お葬式会場にあった棺をお葬式が終わるとかついで墓場に持っていて埋めていました。
棺といっても今の時代の遺体が横たわる棺ではなく、遺体が座っている状態の棺です。
この形にするのは大変な重労働だそうで、村の人たちが数人がかりで遺体をこの棺に納めておられました。
そして葬式会場は村の人たちが全て掃除をして準備をします。
遺族は一切何もしないで、ただただ来客対応をするだけです。
そして葬式のときは遺族は喪服を着て、更にお墓に棺を持っていく際は皆、草鞋になります。
これは冬であろうと関係ありませんので、着物を着て冬の山道を草鞋で上がるのは大変でした。
そして、遺体を穴に入れてお経をあげてもらって穴に土をかぶせるとお葬式は終わりでした。
尚、20年くらい前に土葬が禁止され火葬となり、今は葬式会場も葬儀場に変わりました。

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